「英語を学び、英語で学ぶ」学習情報誌、ENGLISH JOURNAL(EJ)。2019年5月号のテーマは「仕事」。通訳ガイドや翻訳コーディネーターから、果ては国際的に活躍するジャーナリストまで、いろんな方のお仕事の様子を徹底取材しました。高い英語力はもちろん、その他に必須のスキルに大注目です!
- 出版社: アルク
- 発売日: 2019/04/05
- メディア: 雑誌
必要なのは「英語力」だけじゃない、英語のおしごと大集合
「英語を使って働く」と聞いて、どんなことが思い浮かびますか?翻訳や通訳はその代表例かもしれませんが、実はあまり知られていない職業も……。本特集では、さまざまな形で英語と関わる仕事をしている方々を徹底取材。いろいろな「英語のおしごと」をご紹介しています。
今回取り上げたのは、通訳ガイド、翻訳者、翻訳コーディネーター、英語教師、語学コンサルタント、国際ジャーナリストの計6名。その仕事を志した きっかけ や、実際に職に就くまでの歩みなどをうかがいました。また、現在仕事をする中で、英語力以外に必要だと感じる力について教えてもらっています。
旅にトラブルはつきもの、対応力が勝負の通訳ガイド
日本を訪れる外国人旅行客をさまざまな観光地などへ案内する、翻訳ガイドの島崎秀定さんは、翻訳ガイドに必要な力についてこう語っています。
スケジュール管理も通訳ガイドの仕事の一つです。 事前に 下調べをして、一つ一つの訪問昨夜イベントを楽しんでいただけるよう、十分に時間を確保しつつ、その後の予定を頭に入れて動く必要があります。取材時には、実際に予定していた旅が、交通事情でうまくいかなくなってしまった……というご経験を話してくださった島崎さん。その先の予定を冷静に考え直し、別のルートやスケジュールを 提案する ことで、最終的にはお客様が行きたかった場所を網羅できるような新しいプランを考えた、といったこともあるそうです。お客様に 安心 して旅を満喫してもらうための柔軟な対応やホスピタリティーの精神が、この仕事では欠かせない資質です。
翻訳コーディネーターは細やかな気配り力が大事
翻訳を 希望 するクライアントと翻訳者さんをつなぐのが、翻訳コーディネーターというお仕事。さまざまな関係者同士の間に立つ、調整役を務めます。株式会社テンナイン・コミュニケーションの植松茉耶さんは、取材の最中も、常に柔らかな笑顔と丁寧な物腰で、お仕事の説明をしてくださいました。
依頼から納品までの各フェーズで、メールでコミュニケーションをとっています。私が心がけているのは、ビジネスの定型文的なやりとりではなく、できるだけ血の通った交流にすることです。人に応じて、少しあいさつを変えたり、スモールトークをしてみたりと、日々さまざまな工夫をなさっているという植松さん。クライアントや翻訳者さんと、とてもよい関係を築いていらっしゃる様子が想像できました。小さなコミュニケーションの積み重ねで、(翻訳者さんの)パーソナリティーや担当案件が覚えやすくなります。ちょっとしたことですが、こうしたやりとりが信頼関係を築き、仕事を成功させる一歩だと思うのです。
ほかにもたくさん、英語のおしごと!
このほかにも、EJ2019年5月号では翻訳者、英語教師、語学コンサルタント、国際ジャーナリストなど、その道のプロがそれぞれの仕事について、じっくり語っています。
EJの翻訳もご担当されている翻訳者の春日聡子さんには、さまざまな分野の英語を訳す際の注意点やこだわりなどをうかがいました。また、学校で英語を教えていらっしゃる山本崇雄先生は、自律して学習することの大切さ、また、そういった姿勢を身に付けるための社会人にもできる学習法なども教えてくださっています。
さまざまな「英語を使う仕事」について、理解を深めてくださいね。
世界を魅了する奇跡のBeautiful Boy
『君の名前で僕を呼んで』(2017)で22歳の若さでアカデミー主演男優賞にノミネートされ、一躍脚光を浴びたティモシー・シャラメ。彼の美しくも繊細な演技は、往年のスターとは異なるハリウッドの「新たな男性像」を想起させ、 今後の 活躍が大いに期待されています。
話題の最新作『ビューティフル・ボーイ』では、ドラッグ中毒者という難役に挑んでいます。何度も死の淵をさまよう若者と、わが子を救いたいと願いながら、焦燥に駆られ疲れ切っていく家族。父と子がそれぞれの立場から記した手記を原作に、ドラッグ依存の真実が痛いほどに伝わってきます。
特別企画では、映画祭でのシャラメのインタビューをご紹介。また EJ Interview 1 では、原作者の父子とその2人を演じた俳優スティーヴ・カレルとティモシー・シャラメ、それぞれの思いをお届けします。
「雨傘運動」と香港の未来
2014年9月、若者世代を中心に、「真の普通選挙」を求め、香港の主要地域の道路や広場を「占拠」する、デモが行われました。79日間続き、20万人が参加したと伝えられるこのデモは、後に「雨傘運動」と呼ばれることになります。
EJでは、この運動の中心グループのスポークスパーソンとして活躍したアグネス・チョウ(周庭)さんにインタビューを行いました。なぜこのデモが行われたのか? なぜ雨傘運動と呼ばれているのか?「香港」という特別な場所の成り立ちを含め、香港の置かれた現状を俯瞰します。「きらびやかで自由な都市」のイメージが変わるかもしれません。
「ミッション型」リスニングトレーニングのススメ
皆さんはリスニング力を上げるためにどんなトレーニングをしていますか?EJの学習のコアである、「ディクテーション」や「シャドーイング」は「英語を聞く耳」を育てあげるのにとても有用なトレーニングです。この2つで一定のリスニング力を付けた後は、やはり「実戦」のトレーニングを積みたいもの。EJでは「リスニング+α」の要素が複合的に絡み合ったトレーニングをご紹介。特にビジネスシーンなどに生きてくる、4技能(読む・聞く・書く・話す)が統合された英語運用スキルを育てましょう。
Check !">多彩な連載記事も要 Check !
日本在住経験もある著者、ケイ・ヘザリさんのエッセイ「Tea Time Talk」では、「Man Box」と題して、現代における「男らしさ」とは一体何なのかに考えを巡らせています。ゆったりとしたペースでの朗読音声付きで、英文の意味をしっかりと考えながらリスニングをするのに最適です。
ネイティブスピーカー2人がさまざまなテーマについて語る「Quick Chat 」では、日本やイギリスの「ファッション」に対する感覚について話しています。通販で大失敗した経験は、共感できる方も多いのではないでしょうか。
そのほかにも盛りだくさんな内容でお届けするENGLISH JOURNAL、ぜひお手に取ってご覧ください。
- 出版社: アルク
- 発売日: 2019/04/05
- メディア: 雑誌
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構成・文:江頭 茉里
ENGLISH JOURNAL編集部員。夢は自分が編集した本ばっかりの本棚を作ること。 熱しやすく、冷めにくい。好きなもの・趣味が多すぎるのが悩み。
【トーキングマラソン】話したいなら、話すトレーニング。
語学一筋55年 アルクのキクタン英会話をベースに開発
- スマホ相手に恥ずかしさゼロの英会話
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SERIES連載
思わず笑っちゃうような英会話フレーズを、気取らず、ぬるく楽しくお届けする連載。講師は藤代あゆみさん。国際唎酒師として日本酒の魅力を広めたり、日本の漫画の海外への翻訳出版に携わったり。シンガポールでの勤務経験もある国際派の藤代さんと学びましょう!
現役の高校英語教師で、書籍『子どもに聞かれて困らない 英文法のキソ』の著者、大竹保幹さんが、「英文法が苦手!」という方を、英語が楽しくてしょうがなくなるパラダイスに案内します。
英語学習を1000時間も続けるのは大変!でも工夫をすれば無理だと思っていたことも楽しみに変わります。そのための秘訣を、「1000時間ヒアリングマラソン」の主任コーチ、松岡昇さんに教えていただきます。